「就労移行支援事業所って何?作業所と違うの?」って、よく言われます。
就労移行支援事業所で働く作業療法士は
珍しいようです。
初対面の方に、就労移行支援事業所で働いていると言うと
「就労移行支援事業所って何?作業所と違うの?」って、よく言われます。
私も実際に働くまでは、そう思っていました。
そこで!今日のテーマは
「就労移行支援事業所について」
サクッと説明していきます。
「就労移行支援事業所とは?」ポイント2つ
- 一般企業で働きたい人が、訓練する施設である。
-
基本的な機能は、アセスメント・利用者と企業のマッチング 就職後のフォローアップ
なんとなく、イメージが伝わるでしょうか?
もう少し、具体的に説明していきます。
ポイント1.「一般企業で働きたい人が、訓練する施設である 」
就労移行支援事業所を利用する人は、求職中である障がいのある人です。
基本的には福祉的就労(A型作業所やB型作業所)ではなく
一般の企業で働きたい人が対象となっています。
というのも、就労移行支援事業所は
「福祉から一般就労への移行」というはっきりとした役割を
持っているからなのです。この役割は法律でも定義されています。
ポイント2.「就労移行支援事業所の機能 」
就労移行支援事業所に求められる機能は、基本的に以下の3つです。
・利用者のアセスメント
・利用者と企業のマッチング
・就職後のフォローアップ
アセスメントとは
「その方が実際に働くことができるのか?課題や強みは何か?」を
明確にしていくことです。
ここは作業療法士が強みを発揮できる部分と言えそうですね!
利用者と企業のマッチングとは
その方のアセスメントに基づいて
適性のある業種や企業を提案していくことです。
就労移行支援事業所には、就労支援員という役割のスタッフがいます。
利用者と企業のマッチングは
就労支援員が中心となって行います。
もちろん作業療法士が、就労支援員になることもできます。
就職後のフォローアップも大事な機能です。
私が働いている事業所は
主に精神障がい・発達障がいの方が対象となっていますが
就職してからも不安定な方はとても多いです。
環境が大きく変わるのだから、当然といえば当然ですね。
就職したからひと安心ではなく、
利用者の方が本当に仕事ができるようになるには
仕事を初めてからもこまめに悩みを聞いたり、職場環境の調整を企業側と一緒に行ったりといったアフターフォローが欠かせないのです。
簡単にご説明してきましたが、いかがでしょうか?
就労移行支援事業所という聞きなれない言葉に
少しでも興味を持ってもらえたら嬉しく思います。