作業療法士×就労支援 

就労移行支援事業所で働いているOTの忘備録です。

就労支援に必要なアセスメントとは?

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効果的な支援を行うためには、アセスメントが必須ですね。

「評価が大事」というのは、OT学生時代の実習の時から

耳にタコができるくらい(古い?)聞かされてきた気がします。

 

では、就労支援に必要なアセスメントとは何でしょうか?

 

 

就労支援では「職業準備性」の評価が大切だと言われています。

 

 

職業準備性とは簡単に言うと

「その人が仕事を始められる状態にあるかどうか」ということです。

 

 

一般的に職業準備性には

 

「健康管理」

「日常生活管理」

「対人技能」

「基本的労働習慣」

「職業適性」

 

が含まれると言われています。

 

これらの項目はピラミッドの関係になっていて

いくら職業特性があっても

健康や日常生活の管理が不十分では

仕事を継続することは難しいと考えられているのです。

 

 

例えば

昼夜逆転の人が、いきなり昼間の8時間勤務の仕事につくのは

難しいでしょう。

これは生活リズムの点で、職業準備性が整っていない状態と言えます。

 

また薬の管理が出来ておらず、体調が安定しない人も

仕事を始められる状態にあるとは言えないでしょう。

 

このように就労支援のアセスメントと言っても

職業能力だけをアセスメントするのではなく、

より広い生活全般のアセスメントが必要になってきます。

 

 

個人的には

仕事の仕方を工夫したり

会社組織のあり方によっては

職業準備性が不十分でも仕事ができる場合は

あると思っていますが

このあたりはまた次の機会に・・・